【SV S7】我流5ヤケ1チョッキ【最終994位R1850】

こんにちは。たぷぷです。

SVからポケモン対戦を始めて約半年。遂に目標の最終3桁を取ることができました。

 

 

実は今回のパーティは2ヶ月前に組んだもので、S6で使用していたのと同じものです。S6の最終順位は3859位と何とも言えない順位だったのですが、構築自体はちょうど手に馴染んできたところで可能性も感じていたので、S7でも引き続き使うことにしました。

構築を一切変えず、選出とプレイングだけに向き合う1ヶ月間は非常に有意義でしたし、その結果順位を大幅に上げることができたのは自信になりました。

 

結果

TN Tapu Mats 最終994位(レート1850)

TN たぷぷ 最終1877位(レート1770)

 

構築経緯

レギュC環境の特徴として、

①一撃技持ちや怯み技持ちが多く、運要素が付きまとう

②等倍範囲の広い高速アタッカーが多く、タイプ受けが成立しにくい

の2つがあると感じていました。

①への回答として、特性頑丈により一撃技をシャットアウトできるクレベースを採用しました。極端に氷技の通りが悪い並びにすることでパオジアンのつららおとしによる怯みやテツノツツミのフリーズドライによる氷状態の負け筋を限界まで減らすことを意識しました。

②への回答として、ある程度の数値受けが効くよう、対物理にはクレベース、そして対特殊にはとつげきチョッキを持たせたデカヌチャンを採用しました。役割論理では通常ありえないとされるチョッキデカヌをあえて採用することで、バンギラスと合わせて環境にいるすべての特殊アタッカーに対応できるようになります。

 

コンセプト

・環境トップポケモン(パオカイリューディンルーカミ)を徹底的に対策し、テンプレ構築には確実に有利を取れるようにする

・構築段階から運負け要素を排除する

 

個体紹介

デカヌチャン@とつげきチョッキ

テラスタイプ 水

特性 かたやぶり

性格 いじっぱり

技構成 デカハンマー/アイスハンマー/はたきおとす/じならし

実数値 191(244)-139(252)-97-*-126(12)-114

本構築のMVP。ハバタクカミを始めとする特殊アタッカーを後出しから潰していくのが仕事。相手が裏の物理アタッカーに引いてきても交代際に高火力デカハンマーを撃ち込める。特性のかたやぶりが本当に偉くて、カイリューに対して実質2倍の火力で殴ることができる。同じ鋼タイプのチョッキ枠としてジバコイルがいるが、環境上位の物理アタッカーであるパオジアンカイリューミミッキュにも有利が取れる点を評価しデカヌチャンを採用した。

クレベース@ゴツゴツメット

テラスタイプ 水

特性 頑丈

性格 いじっぱり

技構成 つららおとし/地震/ヘビーボンバー/ボディプレス

実数値 201(244)-185(252)-206(12)-*-66-48

汎用物理受け。主にパオジアンカイリューに投げることが多かった。より弱点が少なくイーユイとの相性補完も優れた数値ヤケモンとしてヤイラッシャがいるが、僕は個人的にヤイラッシャを全く評価していない。唯一のタイプ一致技が反動技である点、パオジアンの電気テラバーストで簡単に崩される点、相手の積みに耐性があると思いきや味方の威嚇の恩恵を受けられない点、そもそもカイリューに有効打がない点。諸々を考慮しクレベース一択。

イーユイ@こだわりメガネ

テラスタイプ フェアリー

特性 わざわいのたま

性格 ひかえめ

技構成 オーバーヒート/悪の波動/サイコキネシス/テラバースト

実数値 161(244)-*-102(12)-135(252)-140-120

レギュCにおける最高火力ポケモン。本構築では初手に出すことが多い。1ターン目から躊躇なくテラスタルを切ることで行動保証を得て、相手の意表を突きながら相手のサイクルを崩壊させる一撃を叩き込むことができる。その後不利対面を取ったら一度裏のポケモンと交代して受け回し、相手の裏にいる耐久ポケモン(ラッシャキョジチオン)との対面を作ってもう一度大技をぶっぱなす。この立ち回りが通ればだいたい勝てる。

バンギラス@こだわりハチマキ

テラスタイプ 岩

特性 砂おこし

性格 いじっぱり

技構成 ストーンエッジ/かみくだく/けたぐり/ロックブラスト

実数値 207(252)-204(252)-131(4)-*-120-81

デカヌチャンが苦手な炎タイプ、イーユイガモスドクガへの対策枠。岩テラス鉢巻ストーンエッジで受けループを崩したりロックブラストがこのパーティで唯一のみがわり貫通手段だったりと何かと仕事は多い。耐性数値ともにバケモンで、改めて優れたヤケモンであると感じた。

ボーマンダ@いのちのたま

テラスタイプ 炎

特性 威嚇

性格 れいせい

技構成 流星群/防風/大文字/地震

実数値 199(228)-155-104(30)-178(252)-100-108

威嚇枠。ここまでであまりにも一貫している格闘と地面の一貫を切る。特にクレベースの苦手なテツノカイナ イルカマン ソウブレイズ コノヨザル ハッサムに出すことが多いが、カイナイルカの冷凍パンチやコノヨザルの負けん気に怯えながらの窮屈な立ち回りを強いられる。とはいえボーマンダの代わりのポケモンがいるわけでもないのでブレずに採用し続けた。

ウォッシュロトム@たつじんのおび

テラスタイプ ゴースト

特性 浮遊

性格 ひかえめ

技構成 ハイドロポンプ/雷/ボルトチェンジ/シャドーボール

実数値 157(252)-*-128(4)-172(252)-127-106

補完枠。ここまでの5体で、

①搦手耐性に乏しく、特にヘイラッシャのあくびループに無力

②イーユイがテラスを切ると鋼技が一貫しハッサムやサーフゴーが重くなってしまう

の2点がヤバく、これらを解決できるポケモンとしてサーフゴーを採用していた。しかしあるとき「サーフゴーが相手のテツノドクガを呼んでいるせいでイーユイを通しづらくなっているんじゃないか?」ということに気づいて速攻でサーフゴーを抜いてロトムを採用した。達人の帯というアイテムが弱すぎて選出率は1割を切る始末だったが、補完枠としては十分だった。

 

選出・立ち回り

基本選出

イーユイ+対物理枠(クレベorマンダ)+対特殊枠(デカヌorバンギ)

 

対受けループ

イーユイ+バンギ+ロトム

初手出しされがちなドヒドイデをイーユイの眼鏡サイキネで吹き飛ばしてからゲームスタート。バンギをラッキーorハピナスと対面させてから岩テラス鉢巻ストーンエッジ連打。プレッシャーアーマーガアにエッジのPPを枯らす立ち回りをされるのだけがキツい。

 

苦手なポケモン

・襷イダイナキバ

アイススピナー持ってたら無理。あまりにも刺さっているため初手に出してくれることが多いので、イーユイでテラス切って殴る→クレベに引いてゴツメで倒す、みたいなごまかしプレイングで無理やり処理していた。キバ以外にも襷エルレイドや襷ガッサにも手を焼いた。

・コノヨザル

イーユイの攻撃をテラスで耐えてから憤怒撃たれてるだけでキツい。もはや何を撃てばいいのかわからない。被弾すること自体がアドになるポケモンにテラスタルを与えたらダメだと思う。助けて。

・耐久ポケモンの水テラス

パーティ全体で水タイプへの打点が少ないのは反省点だった。

・炎テラスのパオジアン ガブリアス セグレイブ

ラスタルが残っていれば一応クレベで止まるのだけれど…。不意の炎技で殴られるだけで十分キツいのに、イーユイのフェアリーテラバを耐えて切り返されるのが本当にキツい。終盤に急に増えたので対応しきれず、レートを上げきれなかった。

 

構築使用感

各々のヤケモンが各々の役割対象に対して“明確に有利”を取れるように組んだのが功を奏したと思う。

ここでいう“明確に有利”とは、テラスタイプや型次第で有利不利が逆転してしまうような不安定な“微有利”ではなく、相手の型読みなどしなくてもある程度安心して受け出し遂行できるようないわば“絶対的な”有利対面という意味。

これの何が良かったかというと、相手の型やテラスタイプを判別するための様子見の交代などを挟む必要がなく、迅速に相手のサイクルを破壊する試合運びができたように思う。

その分3体での対応範囲が狭く、選出択になりがちなのが悩みだった。選出択になった場合は、対応範囲をテラスタルで広げるしかないので、序盤のテラスタルを我慢してサイクルを回すことが多かった。

しかしヘイラッシャ入りと戦うときは、デカヌチャンとクレベースがヘイラッシャの受け出しに対して何らリスクを付けられないため序盤からサイクルすることが何の解決にもならない場合も多く、ヘイラッシャ入りに対しては割り切って択ゲーをしていた。

 

 

 

 

 

後語り(おまけ)

まずひとつ。デカヌチャンのチョッキの件。

デカヌチャンにチョッキを持たせた理由としては、各特殊アタッカーへの受け出しを安定させて“微有利”を“有利”にする、というのももちろんあるのですが、実はそれだけではありません。

この構築は僕が組んだ初めてのヤーティでした。ポケモン対戦のことが本当に右も左もわからず5桁を彷徨っていた2ヶ月前、何かしらの指針を求めて役割論理に辿り着きました。

役割論理wikiのヤケモン一覧のページを読み漁り、自分なりにヤーティを組みました。

しかし当時の僕は勘違いをしていました。とつげきチョッキは役割論理的にあり得る持ち物だと思っていました(ハラバリーなどの例があるため)。

そこから2週間ほどして僕は自分の認識の誤りに気づくのですが、その頃にはもうチョッキデカヌチャンを手放せなくなっていました。

 

という言い訳は置いておいて。

今月はTwitterで積極的に役割論者各位をフォローしました。

チョッキを使わない純正のヤーティで、僕より高順位で戦う先輩たちがたくさんいました。

「ヤーティは強い」と信じて戦う彼らはお世辞抜きにかっこいいなと思いましたし、自分もいつかこんな紛い物ではない本物のヤーティを使って彼らと切磋琢磨できたらいいなと思いました。

 

結論、何が言いたいかと言うと、新米論者です。みなさま、何卒仲良くしてくださると嬉しいです。

 

以上です。